取引先各位
平素よりお世話になっております。
弊社親会社である英国クラウンエイジェンツ株式会社が清算プロセスに入り、一カ月半が経ちました。その後の経緯と現在の弊社(クラウンエイジェンツ・ジャパン株式会社、以下CAJと表記します)の状況についてご報告させて頂きます。
1.経営の状況について
英国親会社の清算手続きが開始された際にご案内いたしました通り、CAJは親会社とは完全なる別法人であり、なんら問題なく経営を継続しております。英国親会社の清算手続きが急に開始されたため、Webサイトや電子メールなど一部IT関係での混乱があり、各位からご心配のお問い合わせをいただきましたが、現在はそれらも落ち着きCAJは通常通りの経営を行っております。
CAJの収益については、ここ数年、新型コロナ対策やウクライナ関係の緊急案件を多数獲得でき、業務負荷の急増はあったものの、結果的に非常に高い収益を上げております。昨年度(2024年6月決算)も良好な結果で終えており、蓄積してきた内部留保の一部を、英国親会社へ資金援助として送金していました。今回の英国親会社の清算により貸付金の回収が困難となる可能性は高いと考えておりますが、弊社の経営に影響を与えることはございません。
2.CAJの株式について
CAJ経営陣によるマネジメントバイアウト(MBO)による株式取得を目指しており、順調に進んでいることをご報告させて頂きます。同時に、過去の好調な業績により企業価値が高まっていたこともあり、海外で幅広く事業展開している日本人経営者からの出資内諾も頂きました。契約交渉はすでに最終局面に差し掛かっておりますが、英国倒産法に基づく複雑なプロセスが残っているため、正式発表まではもう暫くのお時間をいただければと存じます。
以上、現状についてご報告申し上げます。CAJでは現在、ウクライナ向けに複数の新規プロジェクトをJICAより受託しており、各案件の進捗についてもJICAに緊密に報告しております。官民挙げてのウクライナ支援の流れを更に加速させるためには、取引先の皆様からのご理解とご協力が何よりも大切です。英国親会社の清算により多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますが、CAJの経営体制、調達代理機関としての業務遂行力には問題ございませんので、今後とも引き続きご協力を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
代表取締役社長 加藤誠人
President and CEO: Makoto Kato
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